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わたしの研究室からは四人の発表があります。

時刻 話者 発表題目
10:50-11:05 大山 和徳くん 報道番組におけるグラフの利用とそれが抱える課題
11:05-11:20 伊藤 玲於奈くん 汎言語的Hygienic構文マクロシステムの実装
11:20-11:35 高野 陸くん 複雑ネットワークの対話的可視化におけるフィルターの自動調整
11:35-11:50 武田 一起くん 動的な複雑ネットワークの対話的可視化

大山くんのテーマは、わたしの研究室で初めて扱った社会派の研究です。情報可視化の輪講をしているときの談義で、報道番組でしばしば不適切な可視化表現が用いられていることが話題に登ったことがきっかけで始まりました。まとめて収録した報道番組のビデオのなかからすべての情報可視化表現を収集しました。それぞれの画像について表現の適正を論じています。

伊藤くんのテーマはプログラミング言語の話題としては伝統的なマクロシステムです。マクロシステムはプログラミング言語に構文拡張性を与える文法糖衣ですが、伊藤くんは特定の言語に依存しない(汎言語)、構文マクロをサポートした、健全 (Hygienic) なマクロ展開器をコンパクトに作成することを目標にしています。このテーマは彼の先輩にあたる荒井浩くんがSchemeで実装したものを、甫水さんがJavaScript向けに精緻化した研究をもとにしています。伊藤くんの貢献は汎言語化と実装をさらに洗練した点です。

高野くんは複雑ネットワークを対象とした超高次元可視化分析システム Social Viewpoint Finder のフィルタ機能の自動調整機構を提案するものです。SVF を用いた可視的分析において、研究室内で「柔らかい」と呼んできた特殊な感触があるのですが、それを定量化することで、理想的なフィルタ設定を半自動的に発見しようという試みです。SVF の研究は数年前に修士課程を修了した高見くんが中心になって実施していました。

武田くんが取り組んだのは、時間の経過とともに変化する動的ネットワークの分析です。時とともにわれわれの社会ネットワークは変化します。それを観察しながら、大きなトレンドを発見することは重要なテーマで世界的にも研究が盛んになりつつある分野です。このテーマに対して、前述の SVF を応用した研究を実施しています。

「聴いてみたい」と思われた方には恐縮なんですが、学士論文発表会は外部には非公開だったはず。

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